009 七三歩きのしぐさ・とうせんぼしぐさ

七三歩きのしぐさ・とうせんぼしぐさ相手を思いやる江戸しぐさ 009
「七三歩きのしぐさ・とうせんぼしぐさ」
(しちさんあるきのしぐさ・とうせんぼしぐさ)

町人が往来を歩く時は必ず道の左端を歩いた。

威張りかえって道の真ん中を歩くのは、
田舎から来た武士たちだけだった。
往来は七分が公道であり、
自分が歩くのは、
端の三分という暗黙の約束があった。

なぜ道の中央を開けておくかと言うと、
緊急事態のためだ。
火事が起きて火消しが走ったり、
けが人を戸板に乗せて運んだり、
飛脚が走ったりするために道を空けておいたのである。
このしぐさを忘れて真ん中を歩くと
「とうせんぼしぐさ」と言われ、
背中に目をつけて歩けと怒鳴られた。

往来は天下のもの。
迷惑を考えずに歩くのは厚顔無恥も甚だしいというわけである。



036 芳名覚えのしぐさ 035 ふとどきしぐさ・わがまましぐさ
034 世辞 033 足組みしぐさ・腕組みしぐさ
032 呑気しぐさ 031 迎え言葉・送り言葉
030 有り難い 029 うたかたしぐさ
028 頭越しのしぐさ  027 魚屋しぐさ
026 見舞いしぐさ 025 自堕落しぐさ
024 逆らいしぐさ・戸締め言葉 023 三脱の教え
022 喧嘩しぐさ 021 喫煙しぐさ
020 聞き耳しぐさ 019 駕籠止めしぐさ
018 女しぐさ・男しぐさ 017 お目見えしぐさ・後引きしぐさ
016 つまらない物ですが 015 年代しぐさ
014 銭湯つき合い  013 用心しぐさ
012 こぶし腰浮かせ 011 うかつ謝り
010 横切りしぐさ 009 七三歩きのしぐさ・とうせんぼしぐさ
008 片目だし 007 傘かしげ
006 肩引き・蟹歩き  005 会釈の眼差し
004 韋駄天しぐさ 003 行き先は聞かぬ
002 半畳を入れる 001 いただきます





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