018 女しぐさ・男しぐさ
相手を思いやる江戸しぐさ 018
「女しぐさ・男しぐさ」(おんなしぐさ・おとこしぐさ)
性差別をつくらない江戸の知恵!
女性は控えめだつつましく、男性は勇ましく思慮深く振る舞うのが、
「女しぐさ」「男しぐさ」である。
例えば、力仕事は男性が行なうものであり、奥向きの家事関係は女性の担当だった。
現代では男女差別だという声が上がりそうだが、決して差別ではなく、役割分担だった。
男女の立場は対等だった。むしろ圧倒的に男性の数が多かった江戸では、女性は尊重されていた。
結婚できた男性は女房を大事にしたという。
女性のほうから離縁を迫る場合も多く、決して男性天国ではなかった。
初対面の第一印象が、その後のお付き合いを左右することがある。