027 魚屋しぐさ
相手を思いやる江戸しぐさ 027
「魚屋しぐさ」(さかなやしぐさ)
子供の心を考えた気づかい!
江戸の町を、勢いよく駆け回って商売していたのが魚屋だ。
天平棒の両端に桶を下げ新鮮な魚を庶民に供給した。
彼等は「棒手振り」「振売り」と呼ばれた。そんな彼らにもしぐさがあった。
なるべく幼児、子供達の目に入らない場所で包丁を使った。
使い方を誤るとケガをしたり、凶器にもなる。
危険の道具として包丁を子供たちに見せないように使った。
このような魚屋のしぐさを「魚屋しぐさ」と呼んだのである。