013 用心しぐさ
相手を思いやる江戸しぐさ 013
「用心しぐさ」(ようじんしぐさ)
犯罪を寄せ付けない工夫!
いつの世にも悪党はいる。
スリ、かっぱらい、
現代でも当たり前に起きている犯罪は、
当然江戸時代にもあった。
町人文化が華やかになると、
屋台や店が多く出て、
人々が集まり繁華街を構成するようになると、
犯罪も多発した。
そのため、繁華街を歩く時は常に周囲に気を配った。
これを「用心しぐさ」と言う。
身なりをきちんとして、
派手すぎず地味すぎず目立つようなおかしな恰好はしない。
用心しぐさができないと、
ぽっと出と見られて狙われた。