014 銭湯つき合い
相手を思いやる江戸しぐさ 014
「銭湯つき合い」(せんとうづきあい)
文字通り裸のつき合いだった銭湯!
江戸の町屋は一部を除いて
内風呂は禁止されていた。
各家に風呂があると
火事の原因になるからである。
銭湯は武士から町人まで、
さまざまな階層の人間が集まる。
中に入れば身分はなしというのが原則。
この身分上下の垣根を取り除いたつき合いを
「銭湯つき合い」といった。
だがタブーはあった。
給金に関しては聞いてはいけないこと。
銭湯つき合いがきっかけで、
親類のようにまで仲良くなる人もいたようである。