016 つまらない物ですが
相手を思いやる江戸しぐさ 016
「つまらない物ですが」(つまらないものですが)
へりくだって敬意を表す言葉!
人に物を上げる場合、その物と一緒に添える言葉である。
本当にいい物を上げるなら、そんな言い方はおかしいという意見もありますが、
江戸時代は、どんな場合でも、偉そうに振る舞うのはタブーであり、
相手が満足いくものであっても、一歩へりくだった。
食べ物の場合であれば「お口に合わないかもしれませんが・・・」
「お口汚しでございますが・・・」という言葉を使った。