012 こぶし腰浮かせ
相手を思いやる江戸しぐさ 012
「こぶし腰浮かせ」(こぶしこしうかせ)
譲り合いの精神で乗り合い船!
江戸の譲り合う精神が成立したのは、各地から沢山の人が流入し、
それぞれ異なった作法が沢山存在していた結果だろう。
江戸には各所に渡し船があった。
少しでも座れるように、後から来た客のためにこぶしで腰を上げて
席を詰めるというしぐさをした。
どっかりと大きな場所を占領して我が物顔をしているものは
江戸っ子として見なされなかった。
言われて気がつくのは江戸っ子にとっては恥だった!