033 足組みしぐさ・腕組みしぐさ
相手を思いやる江戸しぐさ 033
「足組みしぐさ・腕組みしぐさ」(あしぐみしぐさ・うでぐみしぐさ)
立場が違っても相手に敬意を持って接するのが江戸人の基本。
座敷で人と会う場合は、互いに正座し、手を膝の上に乗せて話した。
縁台などに座って話す場合も足を組むようなことはしなかった。
相手を見下すことになり厳禁のしぐさだった。
これを「足組みしぐさ」と言う。
江戸しぐさは商人がいかに商売で成功できるかの基本から生まれた。
それが一般に伝わったものである。
「腕組みしぐさ」も商人たるものやってはいけないしぐさだった。