036 芳名覚えのしぐさ
相手を思いやる江戸しぐさ 036
「芳名覚えのしぐさ」です!
集まりで人を覚えるときの気づかい!
江戸の町では、何かと寄り合いが多くあった。
それらは「講」と呼ばれ、宗教的な集まり、娯楽的な集まり、経済的な集まりなど、内容は様々だった。
このような寄り合いに初めて出席するとき、自らは名乗るものの、他の人の名前を直接聞くことははばかられた。
他人の名前は、そのひとが呼ばれたときに覚えるのだ。まずは自分の両隣の名前から覚えるのだ。次に正面と、隣の隣と覚えていく。
このしぐさを「芳名しぐさ」という。