024 逆らいしぐさ・戸締め言葉
相手を思いやる江戸しぐさ 024
「逆らいしぐさ・戸締め言葉」(さからいしぐさ・とじめことば)
謙虚な態度でものを聞く!
何事にも素直に先輩の言葉を聞くことが良しとされた。
年長者に敬意を払うのも江戸では当たり前のことで、言われたことに従うのが普通だった。
ところが先輩の言葉を聞かず、何もしないうちから、「しかし」「でも」「だって」などと
文句を言うことは「逆らいしぐさ」として、嫌われたしぐさだった。
先輩達は、自分の経験をふまえてアドバイスしてくれるわけだから、
まずはその通りやってみることが大事で、それによって自らの経験を積めばいいのである。
同様に「しかし」「だって」「でも」という言葉は、相手を中に入れない
「戸締め言葉」として嫌われ会話では使わないようにした。
江戸では謙虚で素直な態度が求められた。