022 喧嘩しぐさ
相手を思いやる江戸しぐさ 022
「喧嘩しぐさ」(けんかしぐさ)
暗黙の決めごとを守った喧嘩!
火事と喧嘩は江戸の華・・・。
江戸の町ではしょっちゅう火事騒ぎや喧嘩騒ぎがあり江戸の名物だった。
初期の江戸では江戸の町の建設中だから、気の荒い男たちが多く、至る所で喧嘩が起こった。
次第に江戸生まれが多くなると、喧嘩といっても暗黙の了解があった。
殴り合いになっても首から上は殴らないこと。
頭を殴れば殺しかねないからである。また決着がついたと見るや周囲が仲裁に入った。
これが「喧嘩しがさ」である。仲裁が入ったら、その人の顔を立て、喧嘩は終了した。